2022年8月19日、元日本代表であるFW岡崎慎司選手が、ベルギーのシント・トロイデンに加入したこと発表しました!
岡崎慎司選手が加入することによって、シント・トロイデンには5名の日本人選手が所属していることになります。
2019年には一時、7名の日本人選手が所属していたこともあり、欧州のサッカークラブの中でも特に日本人選手の多いクラブです。
一体なぜ、シント・トロイデンはこれほど多くの日本人選手が所属しているのか、気になりませんか?
そこで今回は、
- シント・トロイデンに日本人選手が多いのはなぜ?
その理由についてお伝えします。
シント・トロイデンに日本人選手が多いのはなぜ?

シント・トロイデンに日本人選手が多い理由は、大きく3つあります。
- DMMがオーナーである
- 外国人選手枠がない
- 日本人選手の登竜門となっている
では、一つずつ解説していきます。
DMMがオーナーである

シント・トロイデンは、日本企業であるDMMがオーナーとなっています。
DMMは、2017年11月15日にシント・トロイデンを買収し、日本企業として初めて欧州クラブの経営権を取得しました。
「日本人選手が挑戦しやすいクラブを欧州に作りたい」という想いで買収に至ったそうです。
DMMが経営権を得たことで、日本企業とのスポンサー契約やJリーグのクラブと業務提携を行い、日本人選手が移籍しやすい環境が整っています。
現時点でJリーグのクラブと提携しているのは4チームです。
- ファジアーノ岡山
- 大分トリニータ
- 北海道コンサドーレ札幌
- アビスパ福岡
クラブ発展と人材育成を目的としているようで、実際にDMMはJリーグから日本人選手を積極的に獲得してきました。
また、「Jヴィレッジチャレンジ2022」と題して15歳以下の選手との交流イベントも実施される予定です。(2022年分の募集はすでに終了しています。)参加した中で、優秀選手はベルギーでシント・トロイデンの選手たちと交流する権利を得ることができます。
若い選手たちが、シント・トロイデンで活躍している選手たちと日本で交流できる機会があるのも、DMMがオーナーであるからこそですね。
外国人選手枠がない
シント・トロイデンが所属するベルギー1部リーグには、「外国人選手枠」がありません。
「外国人選手枠」とは、欧州5大リーグの中では、
- スペイン「ラ・リーガ」は外国人の登録は5人まで、出場は3人まで
- イタリア「セリエA」では外国人選手の登録は3人まで
などの規定があります。
欧州ではEU加盟国の選手は国内選手の扱いとなるため、外国人選手枠はブラジル、アルゼンチンなどサッカー強豪国からの選手たちと枠を奪い合うこととなります。
一方、ベルギーの1部リーグでは「すべての公式戦において最低6人のベルギー国内で育成された選手の登録が必要」という規定はありますが、外国人選手の登録、出場に制限はありません。
そのため、多くの日本人選手が1つのクラブに所属することができるのです。
少ない外国人枠を、日本人同士で奪い合うのはもったいないですもんね。
日本人選手の登竜門となっている

シント・トロイデンは、日本人選手にとって「欧州5大リーグ」へ移籍するための登竜門となっています。
過去にシント・トロイデンに所属していた遠藤航選手、富安健洋選手、鎌田大地選手は、現在それぞれ「欧州5大リーグ」で活躍中です。
Jリーグから欧州5大リーグへいきなり移籍することは、サッカーの技術、経験、生活、言語と様々な要因から難しいとされています。
一方ベルギーリーグでは、地理的にも欧州5大リーグからのスカウトが来やすく、ここで経験を積めば、欧州5大リーグへステップアップの近道となります。
また、ベルギークラブにとってもメリットがあります。ベルギークラブには欧州5大リーグのように世界的なスター選手を獲得できるほどの資金はないので、将来性のある若手選手を育成し、欧州5大リーグへ移籍させることによって資金基盤を作っている面があります。
そのため日本人選手にとっても、クラブにとってもウィンウィンな関係であるようです。
まとめ
今回は、元日本代表であるFW岡崎慎司選手がベルギーのシント・トロイデンへ移籍したことで、シント・トロイデンに所属する日本人選手が5人になったというニュースより、「シント・トロイデンに日本人選手が多いのはなぜ?」について、まとめました。
シント・トロイデンは日本企業のDMMがオーナーで、日本人選手を積極的に獲得しており、日本人選手にとっても欧州5大リーグへ挑戦するための登竜門であるということがわかりました!
今回岡崎慎司選手がシント・トロイデンに加入することになって、香川真司選手との「ダブルシンジ」の活躍を見ることできる!と期待の声が高まっているようです。
今後のシント・トロイデンの選手の活躍が楽しみですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。