椎名林檎さんが2022年11月30日にリリースする新アルバム『百薬の長』のグッズが、ヘルプマークを模倣していると大炎上しています。
また、赤十字マークを模倣したグッズも販売されており、こちらは法律違反の可能性もあるようです。
そこで今回は、このグッズがなぜ大炎上しているのか、本物のマークと画像を比較し、マーク本来の意味についてまとめました。
椎名林檎のヘルプマーク模倣グッズとは?
今回炎上している椎名林檎さんのグッズは、こちら。

新アルバム『百薬の長』のスペシャル・パッケージ仕様(税込6,900円)に付いてるグッズで、3種4点セットとなっております。
この中で炎上しているグッズが2つあります。
- ヘルプマークを模倣した『諸々券ケース(アクリル・カードケース)』
- 赤十字マークを模倣した『夢語りマスクケース』

左の『諸々券ケース』はヘルプマークにそっくりで、右の『夢語りマスクケース』は上部にあるマークが赤十字マークに見えるということで、炎上しています。
それぞれ本物のマークと比較して見ていきましょう。
椎名林檎のヘルプマーク模倣グッズ

①ヘルプマークと比較
まずはヘルプマークと『諸々券ケース(アクリル・カードケース)』を比較してみましょう。

確かに、これはデザインがほぼ同じでヘルプマークを模倣していると言われても無理はありません。
グッズはカードケースとして販売されていますので、恐らく定期券などを入れてカバンに付ける人もいるでしょう。
グッズとしてカバンなどに付けていると、ヘルプマークと勘違いしてしまう人が出てくるのではないでしょうか。
②ヘルプマークの意味は?

ヘルプマークとは、
外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
東京福祉保健局HPより
ということで、援助が必要な方とは具体的に、
- 義足が人工関節を使用している方
- 内部障害や難病の方
- 妊娠初期の方
など、周囲の人が見ただけでは気付かないが、援助などが必要な方のために作られた命を守るためのマークです。
そして、ヘルプマークを付けた方を見かけたら、
- 電車・バスの中で、席をお譲りください
- 駅や商業施設で、声をかけるなどの配慮をお願いします
- 災害時は、安全に避難するための支援をお願いします
という意味があります。

ヘルプマークは東京都から始まり、2021年10月31日にようやくすべての都道府県で導入されたばかりで、まだ歴史が浅く認知度が低いと言われています。
そんな中、模倣品を身に付ける人がいると、本来援助が必要な人が埋もれてしまう可能性があります。
本当にヘルプマークが必要な人たちの意見をまとめました。
- ファッション化してしまうとヘルプマークをつける障害者の命や生活に関わる
- 「本当に助けが必要な人」の命を助けるためのものをオモチャにするのはダメ
- 付けている人がどんな気持ちで付けているか知っていたら、さすがにこのデザインにはしない
- 何故これが 通ったのだろうか。下調べしないのか
本来は命を守るためのマークであるのに、「ヘルプマーク」模倣グッズを商業化されることに、批判的な意見が多く見られました。
確かに、ヘルプマークが必要だけど付けられない人もいる中、ファッションで模倣品を付ける人が出てくると、ヘルプマーク本来の意味がなくなってしまいますよね。
予約の段階とは言え、ここに至るまで、誰も指摘しなかったことが不思議でなりません。
椎名林檎の赤十字マーク模倣グッズ
次は、赤十字マークと、もう一つの炎上グッズ『夢語りマスクケース』を比較してみましょう。
①赤十字マークと比較

左が本物の赤十字マークです。グッズ上部のマークはどう見ても赤十字マークに見えますよね。
「日本赤十字社」の公式HPによると、赤十字マークの使用は国際法や国内法で厳格に定められており、一般に使うことは禁止されているようです。
②赤十字マークの意味は?法律違反の可能性?

赤十字マークは誰でも見たことのあるマークだと思いますが、実はとても厳格な規定があることがわかりました。マークについて詳しく見ていきましょう。
赤十字マークは、戦争や紛争などで傷ついた人びとと、その人たちを救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を保護するためのマークです。
日本赤十字社HPより
その使用については赤十字社と法律等に基づいて認められている組織に限られています。
赤十字マークは戦争などで傷ついた人々の命を守るための大切なマークです。
このように、法律に基づいて認められた組織にしか使えないマークを、一般のグッズに使うことに疑問を感じる人が多かったようです。
使用してはいけない例として、市販のものや、商品のブランドマークとしての使用を禁止しています。

また、許可を得ずに赤十字マークを使用すると法律違反の可能性があるようです。
「赤十字マーク」を使用できるのは赤十字社と自衛隊の衛生部隊など法律等に基づいて使用が認めらている組織だけで、一般の病院や商品等に付けることは法律等により禁止されているのです。
日本赤十字社「知っていますか?このマークの本当の意味」より
法律とは、2種類あります。
- ジュネーブ条約(国際法)
- 赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律(国内法)
この2つの法律によって、戦争以外での使用について厳格に取り決めされています。
今回、椎名林檎さんが赤十字社の許可を得て、グッズを作ったとは考えにくいため、模倣マークの使用に問題がないのか、今後も炎上が続きそうな予感がします。
椎名林檎の模倣グッズ炎上 まとめ
今回は、椎名林檎さんの新アルバムのグッズが「ヘルプマークと赤十字マークを模倣している」と炎上している件について、本物との画像比較と、炎上理由についてまとめました。
画像を比べてみると、確かにヘルプマークと赤十字マークにそっくりでした。
アルバムのタイトルが「百薬の長」なので、パロディで作ったグッズだと推測できますが、さすがに行き過ぎだという意見が多く、
どちらも本来の意味があるマークで、模倣することに嫌悪感を感じる方が多くいるという現状です。
今後、椎名林檎さんはどのような対応をされるのか、注目ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。