【ACジャパンCM】猫の耳カットは猫のため『地域猫』とは?

ここ最近、ACジャパンのCMが多く流れているなと思っている方、多いですよね?

選挙前や、大きな事件があった後は、スポンサー企業がCM放送を辞退することが多く、その代わりにACジャパンのCMが流れていると言われています。

その中でも、キティちゃんが『地域猫』を紹介するCMを見た方も多いと思います。『地域猫』ってご存知ですか?

今回は、このACジャパンCMの『地域猫』についてご紹介します。

目次

『地域猫』とは?

ある日、キティちゃんは
片方だけVの形の耳をした猫と出会いました。

ACジャパンCMより

この片耳をVの字にカットした猫をみたことがありますか?この猫たちは『地域猫』といって、飼い主はいないけれど、地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫のことを言います。そして、望まれない繁殖を防ぐため、早期に不妊去勢手術を行い、その印として片方の耳だけにV字の切り込みを入れています。

この耳の形が桜のように見えることから、地域猫のことを『さくら猫』とも呼ばれています。

出典:公益財団法人どうぶつ基金

この『地域猫』は、もともと野良猫でした。猫は非常に繁殖力の強い動物で、生後6か月前後で繁殖可能となり、妊娠期間は約2か月で、一度の出産で4~8頭の子猫を出産します。また、猫は交尾によって排卵、受精が起こり、1年中いつでも妊娠することができるのです。

環境相の計算によると、なんと1匹のメス猫が3年後には2000頭以上に増えると試算しています。

このような状態で、飼い主のいない野良猫を増やしてしまうと、地域住民には糞尿被害、餌やり問題、夜鳴きや喧嘩による騒音などの問題が発生する上、最終的には殺処分という残酷な運命が待ち受けています。また野良猫の寿命は短いと言われ、十分な食事が与えられないことや、生活環境の悪さから長生きすることができない子猫がたくさんいます。

日本における猫の殺処分数は年々減少傾向にはありますが、それでも2020年度でも約2万頭の猫が殺処分されています。

こういった救われない命を無くすために、それぞれの地域でTNR活動が行われています。

捕獲(Trap)、去勢(Neuter)、返還(Return)

出典:公益財団法人どうぶつ基金

不妊去勢手術が施された猫は、判別がつくように、手術と同時に片方の耳にV字の切り込みが入れられます。こうして、『地域猫』として一代限りの命を全うさせ、地域の住民に見守られながら共存し、将来的には飼い主のいない猫を減らしていこうと活動されています。

耳カットは痛くない?

こんな『地域猫』たちの耳を見ると、カットするなんて痛くないの?そもそもなんでカットするの?と思いますよね。まず痛みについてですが、不妊去勢手術をするため全身麻酔をかけている最中に、耳カットも行うので、猫は痛みは感じないそうです。すぐに止血をするので、その後の出血もほとんどないようです。

痛くないとわかればちょっと安心ですね。

ではなぜ耳をカットするのか?この目印がとても大事なのです。それは

  • 繁殖しない地域猫として地域住民の理解を得て、見守ってもらうため
  • 2度目の捕獲をされないため

なのです。過去に、不妊去勢手術を行ったにもかかわらず、耳カットがなされていなかったため、2度捕獲された例があり、猫にとっては捕獲や麻酔のリスクを2度も受けることになり、猫の負担にも繋がります。そのため、誰が見てもわかる目印として、猫にとっても負担の少ない方法として耳カットの施術を同時に行います

また、不妊去勢手術のため捕獲した際に、猫の病気や怪我を見つけて処置することができるというメリットもあります。ワクチン接種や目薬点眼など、猫が今後も安心して生きていくための処置を施します。

地域猫たちの大切な命を守るため、命を全うできるように、見守りたいですね。

わたしたちにできることは?

猫好きな人、猫嫌いな人、様々いると思いますが、『地域猫』とひとが幸せに共存するために、わたしたちにできることはあるのでしょうか?ここまで読んでいただいたので、まず『地域猫』という存在を知ってくださったことが第一歩です。他にも知っているだけで猫たちの命を守ることができる、3つの方法をお伝えします。

1.むやみに餌をやらない

地域猫を知ったら、おなかを空かせていないかと思って、餌をあげたくなる方もいるかもしれません。しかし、餌を置きっぱなしにすると、周辺からも猫が集まったり、カラスや害虫も集まってしまします

縄張り意識の強い猫は、餌をめぐってケンカをし、威嚇のため大きな鳴き声をあげます。餌やりはマナーを守ることがとても大切ですので、個人の判断では行わず、地域でTNR活動されている方に問い合わせてみてください。

2.飼い猫を捨てない

猫を飼うときは、「かわいい!飼いたい!」と思って、家族の一員として迎え入れたことでしょう。しかし、いざ飼い始めると「思っていたより大変だ」とか、経済的な理由で飼い猫を捨ててしまう方がいます。不妊去勢手術をさされてないまま飼い猫を捨て、野良猫と子猫を産み落とすケースがあり、さらに野良猫を増やしてしまいます。一度迎え入れた命は、最後まで責任を持って、育てましょう。また飼い猫にも、不妊去勢手術を受けさせてあげましょう。不意に家出をしていまい、その間に妊娠してしまう可能性があります。飼い猫はあなた自身で守ってあげましょう。

3.募金する

TNR活動されている団体は地域ごとにあります。地域の団体に寄付や募金をすることで、猫たちの命を守ることや、活動されている方への援助となります。ボランティアとして活動に参加することもできますし、寄付や募金を通して活動を支援することもできます。興味のある方は、少額から寄付することもできますので、のぞいてみてください。

まとめ

今回は、ACジャパンのキティちゃんが出ているCMから『地域猫』について紹介しました。地域猫活動によって、望まれない繁殖を食い止めるべく、猫とひとがお互いに気持ちよく生活できるよう活動してくれている方がいることを知っていただいたと思います。

猫好きな方、猫嫌いの方、興味のない方、様々いると思いますが、この世に生まれた命は平等で、みんなで大切にしたいですね。何か行動を起こしたいという方は、ぜひできることから始めてみてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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